スタジオ解放区

夏 草 や 兵 ど も が 夢 の 跡  かつて、繁栄を極めたコザを舞台に、 忘れられた街コザ十字路銀天街エリアに生息するものたちの生記録。

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隠岐考

人の中にも地域にも妖怪の生きにくい今、妖怪の聖地である山陰地方にあって、妖怪とは何か、地域と妖怪の関係を島民の記憶とともに探り、地域資源を再発見する。よそものとしてのアーティストと地元島民がどのようなスタンスで関わり合いを結ぼうとしているのか。コザに巣食う影の歴史と地域性が生み出す妖怪と、山陰の地形や自然が生み出す天然の陰に住まう妖怪とを検証し、日本のアミニズム文化から湧き出る地域アートの可能性を探る。などと宣い、昨年AAF交流ネットワーク支援に参加させていただいた。

神と妖怪の話題に事欠かない境港、出雲、そして隠岐を結びつけるツーリズムは可能か、それを通して何を感じうるかという裏テーマもあった。われわれの世代は主に体験の中から神や妖怪を意識したのではなくフィクションの中でキャラ化(擬人化)された神や妖怪を愛好しているのであって、体験を伴わせたいという気持ち、というか後ろめたさがある。高度成長とともに妖怪の生息する景観が変容していったが、人間の闇は消えず姿形を変えてわれわれの前にいつでも表れているともいえる。地域アートや今流行のご当地キャラも、アニミズムの根底で繋がっているものと推測する。どんなものでも、ことばにできるおよそすべてのものことに命を与えようかという民族性をもったわれわれの身のまわりには、そのようなアニミズムを根に持つフィクションで埋め尽くされており、またそれが快感で居心地よい。近年、境港はそうした気持ちをまちづくりに利用したかしないか知らないが、寂れたマチもアニミズムの力で有名になり、かなりの集客力がある。とはいえ、妖怪愛好の聖地感は拭えず、われわれがさらに求める、妖怪の仕業としか説明がつかないような未知。そんな思惑をはるかに超越して身に降り懸る体験。謎に包まれた隠岐国にはきっとそんな余地が広がっているかもと、AAF交流ネットワーク支援を活用させていただき任務に赴いた。そんな下心があったせいか、隠岐に上陸してすぐさま魅力にはまった、というより、金縛りにあったという感じだ。なかなか解けない。隠岐滞在中にさまざまな形で、ときには喫茶店、社務所、夜泊まっているホテルの部屋に、という形で松浦道仁という妖怪が現れ、というかわれわれの浅はかな知識が次々に打ち砕かれていく恐怖から時としてそのような気がした氏との数々の談話は含蓄に富んでいた。都市化、過疎化とともに信仰も妖怪もへった。話題で人を呼ぶ経済効果としてのキャラ化も方法のひとつだが、隠岐で松浦さんに案内いただいた、国賀海岸、馬、大地、にほんかい、鎮守の森、漁師たちの話し、地形からくる天候の読み、美田小の地の木、から、かつて妖(あやかし)の説明をもって腑に落ちた不思議なことを感受する、読み取る力を取り戻し、養うためにアートがあってもいいと思えた。隠岐で松浦さんらと交わした言葉やこの地の織りなす歴史ドラマは、たくさんのことを示唆してくれている。今後とも、時よりブログに記していきたいと思う。

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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/06/02(木) 06:34:02|
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